リビング

土に藁や砂を混ぜて水で練ったものを塗り固めた土壁は、昔から日本建築に広く使われていました。その施工の難しさや工期の長さから今の建築では見ることができません。土壁は温度・湿度を調整する機能があり、日本の風土にとても合った建築技術。

リノベーションでも土壁を残し、土壁の上から漆喰を塗り直しています。高い天井のワクノウチ(リビング)は風通しがよく、夏でもエアコンが不要なくらい心地よい空間です。

漆喰塗りの白壁はスクリーンにもなり、夜は大画面でお好きな動画をお楽しみ頂けます。

※テレビはございません。動画の視聴には動画サービスのアカウントが必要です。

110インチの漆喰スクリーン

地元の左官職人が苦労して漆喰で仕上げたスクリーン。

この白壁に映像を映すと伝えると、それは丁寧に仕上げて下さいました。白い壁はすべて漆喰で、湿度を整える”調湿機能”が本当に素晴らしい。

夏は風上にある川から涼しい風が通り、エアコンが無くても快適に過ごすことが出来ます。日中は流石に暑いですが、夜は窓を開けるとちょっと肌寒い位。風通しの良さは古民家ならではの魅力です。

ワクノウチ

富山県の古民家に多く見られる伝統工法の”ワクノウチ”

柱と柱の間に太い梁を通した架構構造で、アズマダチと呼ばれるとなみ野地域に多く見られる造りです。名前のとおり、玄関は東向き。リビングのワクノウチは、続き間との一体感を出すために一部を抜き広々としたくつろぎの空間にリノベーションしました。

縁側

縁側は畳で窓を開けると外にそのまま出ることも出来ます。建築の工法がわかるよう、枠のうちの梁の先端を見えるようにしています。

埋め木

木造建築は経年ととも木の状態が変化し、割れたり節が取れたりと空間ができます。この木の隙間を埋める技術が”埋木”。リノベーションで空いた円形の隙間を子孫繁栄を願うウサギで埋木しています。